寿司 完食難易度表 ver 1.0

はじめに

これは「ゲームする部 Advent Calendar」9日目の記事です。

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本題

 

寿司。

四季折々の海鮮と酢飯とを組み合わせた、日本を代表するファストフードのひとつである。

1貫100円の回転寿司から時価数千円の高級店に至るまで、全国に2万店を超える寿司店が存在しており*1、まさに国民食といっても過言ではないだろう。

しかし、生の魚介類と酢飯という組み合わせから、特に子どもや外国人を中心に寿司嫌いが一定数いるのも事実である。

そのなかでも、青魚や貝類は特に敬遠される傾向にあるようだ。

読者の皆様のなかにも寿司が苦手な、あるいはかつて苦手としていた方がいることであろう。

 

……

 

 

克服すべき困難があるときは、難易度表の出番である。

 

最初に名前を挙げた「ゲームする部」は筆者の所属しているDiscordサーバーであり、年がら年中しょうもない雑談で賑わっている。

「寿司の難易度表を作りたい」と筆者が投稿するや否や、暇人どもから難易度提案が続々と送られてきた。なぜ誰一人として「寿司の難易度」という概念に疑問をもたないのだろうか。

彼らの力を借りつつ制作を進め、完成した難易度表がこちら。

 

 

難易度は寿司の完食を基準とし、使用オプションは醤油・茶のみを想定している。

 

各難易度の解説

難易度査定の大部分は通話やチャットで行われたが、やはり寿司は食べてこそである。

今回はこちらの無添くら寿司 京都店で実食、もとい実地検証を行った。

 

 

かつては同地にゲームパニック京都店があったが、現在は地下への階段のみがその面影を残している。

皿を回す店の跡地に皿が回ってくる店が建つとは皮肉なものである。

 

実地検証にあたり、同難易度帯の寿司を集めた寿司段位を6コース作成した。

いかんせん場のノリで作った段位であるため、表内にない寿司があったり、皿数が3皿だったり4皿だったりするが、その点はご容赦願いたい。

 

寿司初段(逆詐称~難易度D)

たまご→サーモン→はまち

【逆詐称】たまご・かっぱ巻

  • 魚介類を使用しておらず、初心者でも完食しやすい。1貫あたりの料金も安価で挑戦が容易。酢飯レベル。

 

【地力D】まぐろ赤身・ほたて・はまち・サーモン・鉄火巻

  • ネタに魚介類が使用されているが、特有の食感や匂いが比較的抑えられている。子どもや外国人にも比較的ウケがよく、寿司としては最弱クラスと考えてよい。

 

【個人差D】いくら・ねぎとろ・かんぴょう巻

  • いくら・ねぎとろ共に、独特の食感から苦手とするプレイヤーが少なくない。しかしながら、寿司ネタとしては比較的完食を狙いやすい難易度である。
  • かんぴょう巻には魚介類が含まれていないが、甘い味付けや歯応えへの耐性によって体感難易度が変化する。

 

寿司三段(難易度D~C)

あなご→かつおねぎとろ→茹でえび

【地力C】茹でえび・かつお・たい・うなぎ

  • 地力Dの寿司群と比較すると、それぞれ寿司ネタとしての癖が若干強い。
  • かつおは血の臭いが、たい・茹でえびは食後の風味が難所となり得る。うなぎは食感と小骨に要注意。

 

【個人差C】まぐろトロ・たこ・あなご

  • トロは全体を通して脂が多く、胃がもたれやすい。
  • たこは噛みきり難さ、あなごは淡泊な味わいと小骨から敬遠するプレイヤーが少なくない。

 

寿司七段(難易度B)

いか→〆さば→生えび

【地力B】いか・生えび・こはだ

  • こはだは青魚であるが特有の臭みが少なく、酢漬けであることから味わいもさっぱりとしている。青魚下位レベル。
  • いか・生えびは味こそプレーンであるものの、ともに食感が独特であり完食は容易でない。

 

【個人差B】〆さば・えんがわ

  • 〆さばは青魚の臭みや脂の多さ、酢の強さなど様々な要素の含まれた総合力寿司。
  • えんがわは全寿司中トップクラスに脂が多く、脂への耐性が完食を左右すると考えてよい。

 

寿司十段(難易度A)

いわし→赤貝→納豆巻(軍艦)→あじ

【地力A】赤貝・いわし・あじ

  • いわし・あじは青魚を代表するネタであり、生臭さや脂の多さから高水準の寿司力が試される。
  • 赤貝は貝類のなかでは比較的歯応えがよいが、共通の臭みが強烈。

 

【個人差A】うに・数の子

  • うには店舗や季節による当たり外れがきわめて大きく、ミョウバン臭さや身崩れを引くと完食が厳しくなる。
  • 数の子は魚卵の細かい歯応えが個性的な寿司で、味わいが薄いこともあわせて個人差が大きい。

 

寿司皆伝(難易度S)

あわび→うな肝→まぐろ納豆→白子

【地力S】かにみそ・あわび

  • かにみそは珍味としても有名であり、全寿司中でもトップクラスで癖が強いネタである。あわびは貝類の臭みや食感、ぬめりなど総合的な地力が要求される。
  • 加えて人を選ぶ見た目をしており、食欲を削られる。全体的に寿司としては詐称との意見が多い。

 

【個人差S】納豆・白子

  • それ自体が不人気食材として悪名高い納豆であるが、酢飯との組み合わせに関して評価が大きく分かれる。
  • 白子もまた珍味として有名な食材であるが、味わいのまろやかさから早い段階でクリアするプレイヤーも存在する。いずれにせよ注文・完食ともに難易度の高いネタである。

 

寿司裏段位(表外)

マヨコーン→ハンバーグ→サラダ→天ぷら(チェダーチーズ)

【表外】マヨコーン・サラダ・カリフォルニアロール・ハンバーグ etc.

  • 寿司チェーン各社が客離れを防ぐべく考案した苦肉の策であり、握り寿司という文化に投げかけられた挑戦の数々。
  • 寿司上位層からはキワモノ扱いされ敬遠される一方で、子どもを寿司に親しませることでファミリー層の定着に貢献しているといった意見もある。
  • 近年はこういった派生メニューも定着の流れを見せており、いずれは難易度表入りする可能性もある。

 

おわりに

ここまで完食の難易度という観点から寿司を解説してきたが、いかがだっただろうか。

筆者にはこれといって苦手な寿司ネタがなく、正確な査定ができているか不安な部分があったが、実地検証によって難易度観を確たるものにすることができた。

何よりも、食材の味や香り、見た目や食感といった要素に終始意識を向けていたことで、普段よりも充実した食事体験になったように思われる。

 

経費で落とせないだろうか

 

読者の皆様が寿司を攻略していくにあたり、この難易度表がお役に立てば幸いである。

ゲームする部 Advent Calendar」は7/10まで続くので、明日以降の記事もお楽しみに。

 

それでは。

 

ギャラリー

 

恒例行事

 

カプセルが引っ掛かって落ちてこない

 

謎のくじ引き箱が登場

 

これはなに?

 

執筆者:本*2
撮影協力:integral、まろーと

*1:2016年時点。出典

*2:Twitter @dasBuchderI8